kukekeと初めてあったのは確かBMのフライデーあたりだったか。
当時はアラーラ発売ぐらいの時期だった。
新しくMTGを始めるプレイヤーはもちろん誰でもウェルカム。
特にkukekeは人見知りせず、誰とでもすぐ仲良くなれる魅力の持ち主で、すぐに我々のグループに打ち解けた。
もちろん最初は勝てなかったし、そもそも始めたばかりなのでカードの効果やルールもおぼつかない所があった。
カード資産のないkukekeにとって、リミテッド主体なBM若手勢とのプレイは望ましいものだったろうと思う。
kukekeは初心者らしく、巨大なクリーチャーを好んだ。
アラーラでの巨大クリーチャーといえばナヤで、すぐにナヤデッキを使うようになった。
あるいは大会では、単純なデッキということもあって赤単デミゴッドなどを使っていたのも記憶している。
あのLSVデザインの白黒トークンもコピーして練習していた。
どちらにしろ、脳筋ビート脳なプレイヤーだった。
初めてあった頃から思っていたことだが、kukekeは向上心の強い奴だった。
「こいつは向上心がある』そう思ったのは店からの帰り道。ズタボロに負けたドラフトだったと思うが、kukekeは色々と俺に意見を求め、みんなにも意見を聞いていた。
過度に悔しがったり噛み付いたり腐ったりせず、ただ謙虚に先輩プレイヤーの言うことを聞き、どんどん知識を吸収して強くなろうとしていた。
『こいつは強くなる』俺はそう思ったし、kukekeにもその旨は伝えたと記憶している。
人の意見を聞く謙虚さは、MTGプレイヤーとして強くなる上での必須スキルだ。その向上心に裏打ちされた吸収力で、kukekeはどんどん強くなっていた。
その物怖じしない性格ですぐにGPに遠征するようになり、実戦経験もどんどん積んでいった。
マジックを始めてから一年程が経ったとき、kukekeはもう大きな大会でも勝ち越せる、立派な一人前のプレイヤーになっていた。
そんなkukekeの特性を思い返すに、やはりその『引き』の強さは外せないだろう。
とにかく、こいつはいろんな意味で引きの強い奴だった。
ゲーム中のトップデッキは言うまでもないが、パック運も強靭だった。
ZENプレリでトレジャーとコブラを同時に引いたり、シールド戦でもやたら強いプールを引いたり。
どっかのGPかニッセンかのサイドイベントのシールドで、壮絶なカードプールを引あて準優勝してPWフルセットを入手していたのも印象的だ。
その引きの強さや勢いを彼は自分で理解し、それを活かしたデッキ選択やプレイングを磨いていった。
つまりはドブン系デッキである。
彼の操るジャンドやヴァラクート、そのトップの強さは計り知れず様々な好成績を残してきた。
その引きの強さは、今日の戦いでも存分に発揮されていた。
MTGを初めてから二年も経たないうちに、彼はもうファイナルズの舞台にたっていた。
彼のプレイングに関し若干の苦言を呈するとすれば、冷静さの欠如があげられる。
リミテッドでは特に大事だが、数ターン後の状況まで想定したり、コンバットトリックのケアしたり、そういう部分が疎かな部分も見受けられた。
人当たりのイイヤツで底抜けに明るい奴だが、実際には結構緊張しちゃうタイプみたいで、大きな大会ほどその傾向はあった。
GPでパクト死したのは、痛恨の極みだった。
だからkukekeは、ちぇけだ邸ドラフトメンバーの中では中~下程度のヒエラルキーであった。
なかなか大きな結果が出せず、彼自体も苦悩していた部分はあるだろう。
みんなGPバイあって一人だけノーバイだと、彼は悔しそうに俺に語った。
だが、そんなkukekeも今日のプレイングを見れば、その精神力はたくましく成長していたのだと断言できる。
ドブンデッキを使うこと、それは己との戦いでもある。
引きという魔物を相手に、マリガンというリスクを計算し、精神をすり減らして戦わなければならない。
先手ダブマリからの力強く冷静なプレイは、己を信じていなければ出来ないことだし、それを支えているものは自らの努力によって生まれる自信だったろう。
そうkukekeは、影で誰よりも努力を続けていた。
俺は知っているのだ。
kukekeは豪腕を振るいながらも、ただのドブン運ゲーでゲームを形付けず、練習のさいにはメモを取り、ドラフトでもピックしたカードを記録し……といった細かい努力を、影で積み上げていた。
『こいつは向上心がある』『こいつは強くなる』僭越ながらこのdds666の最初の印象は、間違ってはいなかった。
kukekeは右手を武器にしながらも、それに溺れず、研鑽し磨き上げ、弱点を補填し、そうして今日の勝利を掴み上げたのだ。
勝利という結果は、導かれるべくして導かれたもの。
何の疑問もない。不思議もない。
胸を張れ。
お前は、勝つべくして勝ったのだから。
心から言いたい。
おめでとう、kukeke!!
お前が日本最強だ!!!!
当時はアラーラ発売ぐらいの時期だった。
新しくMTGを始めるプレイヤーはもちろん誰でもウェルカム。
特にkukekeは人見知りせず、誰とでもすぐ仲良くなれる魅力の持ち主で、すぐに我々のグループに打ち解けた。
もちろん最初は勝てなかったし、そもそも始めたばかりなのでカードの効果やルールもおぼつかない所があった。
カード資産のないkukekeにとって、リミテッド主体なBM若手勢とのプレイは望ましいものだったろうと思う。
kukekeは初心者らしく、巨大なクリーチャーを好んだ。
アラーラでの巨大クリーチャーといえばナヤで、すぐにナヤデッキを使うようになった。
あるいは大会では、単純なデッキということもあって赤単デミゴッドなどを使っていたのも記憶している。
あのLSVデザインの白黒トークンもコピーして練習していた。
どちらにしろ、脳筋ビート脳なプレイヤーだった。
初めてあった頃から思っていたことだが、kukekeは向上心の強い奴だった。
「こいつは向上心がある』そう思ったのは店からの帰り道。ズタボロに負けたドラフトだったと思うが、kukekeは色々と俺に意見を求め、みんなにも意見を聞いていた。
過度に悔しがったり噛み付いたり腐ったりせず、ただ謙虚に先輩プレイヤーの言うことを聞き、どんどん知識を吸収して強くなろうとしていた。
『こいつは強くなる』俺はそう思ったし、kukekeにもその旨は伝えたと記憶している。
人の意見を聞く謙虚さは、MTGプレイヤーとして強くなる上での必須スキルだ。その向上心に裏打ちされた吸収力で、kukekeはどんどん強くなっていた。
その物怖じしない性格ですぐにGPに遠征するようになり、実戦経験もどんどん積んでいった。
マジックを始めてから一年程が経ったとき、kukekeはもう大きな大会でも勝ち越せる、立派な一人前のプレイヤーになっていた。
そんなkukekeの特性を思い返すに、やはりその『引き』の強さは外せないだろう。
とにかく、こいつはいろんな意味で引きの強い奴だった。
ゲーム中のトップデッキは言うまでもないが、パック運も強靭だった。
ZENプレリでトレジャーとコブラを同時に引いたり、シールド戦でもやたら強いプールを引いたり。
どっかのGPかニッセンかのサイドイベントのシールドで、壮絶なカードプールを引あて準優勝してPWフルセットを入手していたのも印象的だ。
その引きの強さや勢いを彼は自分で理解し、それを活かしたデッキ選択やプレイングを磨いていった。
つまりはドブン系デッキである。
彼の操るジャンドやヴァラクート、そのトップの強さは計り知れず様々な好成績を残してきた。
その引きの強さは、今日の戦いでも存分に発揮されていた。
MTGを初めてから二年も経たないうちに、彼はもうファイナルズの舞台にたっていた。
彼のプレイングに関し若干の苦言を呈するとすれば、冷静さの欠如があげられる。
リミテッドでは特に大事だが、数ターン後の状況まで想定したり、コンバットトリックのケアしたり、そういう部分が疎かな部分も見受けられた。
人当たりのイイヤツで底抜けに明るい奴だが、実際には結構緊張しちゃうタイプみたいで、大きな大会ほどその傾向はあった。
GPでパクト死したのは、痛恨の極みだった。
だからkukekeは、ちぇけだ邸ドラフトメンバーの中では中~下程度のヒエラルキーであった。
なかなか大きな結果が出せず、彼自体も苦悩していた部分はあるだろう。
みんなGPバイあって一人だけノーバイだと、彼は悔しそうに俺に語った。
だが、そんなkukekeも今日のプレイングを見れば、その精神力はたくましく成長していたのだと断言できる。
ドブンデッキを使うこと、それは己との戦いでもある。
引きという魔物を相手に、マリガンというリスクを計算し、精神をすり減らして戦わなければならない。
先手ダブマリからの力強く冷静なプレイは、己を信じていなければ出来ないことだし、それを支えているものは自らの努力によって生まれる自信だったろう。
そうkukekeは、影で誰よりも努力を続けていた。
俺は知っているのだ。
kukekeは豪腕を振るいながらも、ただのドブン運ゲーでゲームを形付けず、練習のさいにはメモを取り、ドラフトでもピックしたカードを記録し……といった細かい努力を、影で積み上げていた。
『こいつは向上心がある』『こいつは強くなる』僭越ながらこのdds666の最初の印象は、間違ってはいなかった。
kukekeは右手を武器にしながらも、それに溺れず、研鑽し磨き上げ、弱点を補填し、そうして今日の勝利を掴み上げたのだ。
勝利という結果は、導かれるべくして導かれたもの。
何の疑問もない。不思議もない。
胸を張れ。
お前は、勝つべくして勝ったのだから。
心から言いたい。
おめでとう、kukeke!!
お前が日本最強だ!!!!
コメント
感動しました・・・!
こんなに温かい言葉をかけられたら男でも濡れるで!
勝ってる奴ってのはやっぱり勝つべくして勝ってるんだ
勝ってる奴は、勝つべくして勝っている。
心に響き、自分を見つめ直させていただきました。