とりあえずプレリから先週末までで合計10回強ドラフトしまして、そろそろ見えてきたこともありますのでここでまとめ記事を。
リミテッドジャンキーとしてそろそろ記事書け、というプレッシャーも方方から受けておりますのでw

・とりあえず環境は速め、テンポ重視
怪物化など重量級クリーチャーが目立つカードプールですが、昨今のリミテッドの流れなのか今回も速度は速めです。
というのも、重いカードの性能は当然高いのですが、軽くてアグロな生物の性能もまた高いからです。
特に白の英雄的や、赤の高パワー生物はかなりの瞬殺ゲーを生み出します。
また除去が軒並み重くて弱いのも高速ビートの隆盛に一役買っています(これも最近のリミテッドの流れですね)。英雄的はその構造からしてエース一体をモリモリ強化するチートコード系デッキになりやすいですが、そういうデッキが勝ち残れてしまうのもここが原因です。
天馬の乗り手を使うチートコード系デッキや、ミノタウルス連打してくるデッキに対抗できないと、勝ち残るのは難しいでしょう。

・でも、重いデッキも強い
では速攻デッキしか組めないのか、いきていけないのかというとそうでもありません。
見た目通りに重いカードの性能はスゴイので、そこまで耐え抜ければ速攻デッキにはカードパワー差で勝てます。
そして、明確な除去こそ弱いものの、重デッキでも序盤の壁役や凌ぐ手段は豊富に用意されているので、重いデッキでも戦うことは可能になっています。
ですので環境定義はテンポですが、それに負けないように組めば重デッキも使えるようになっています。

・つまり、プレイヤーの好みが出せる。それぞれ好きなデッキが組める良環境
まとめると速いデッキと重いデッキが共存できる環境で、そのどちらにも強みがあり勝ち残れる可能性があります。
つまり、高速ビートデッキが好きな人はそういうデッキを、低速パワーカードデッキが好きな人はそういうデッキをピックできる環境になっているわけです。
これは久々に好みなデッキで戦える、なかなかの良環境といえるのではないでしょうか?
とりあえずのファーストインプレッションは、個人的にはかなり良好です。

・色々なデッキが組めるということは
最終的に目指すデッキタイプによって、同じカラーでもカードに対する評価点が変わってきます。
今回のドラフトはかなり多くのアーキタイプが存在し、最終的にどのデッキタイプになるかによって、同じカードに対しても評価がガラリと変わります。
例えば黒最強コモンの灰色商人でさえは、黒が2色目サブカラーとなるデッキではそれほど重要ではなくなります。
高速ヒロイックビートにとって神々の思し召しは何枚あっても困らないカードですが、それ以外のデッキにとってはプレイアブルかどうかも微妙なカードになります。

今回は、最終的にデッキの完成形を見据えてピックしていくのが大事になります。
ただ漫然と強そうなカードをピックしていくだけでは、なかなか勝てないかもしれません。

・プレイアブルカードが多い!
今回のカードプールはプレイアブルカードが非常に多く、最終手番近くでもまだ有用なカードが残っていることもあります。
カラーによっては3連色被りでも全員十分なデッキができることもあるほどです。
逆に言えば2パック目での色変えも十分可能です。
半ば決め打ち、途中から変更が難しかったギルドカラーピック環境から一変して、こういうドラフトができる環境になったのも個人的には嬉しい点です。
上家の色読み及びアーキ読みは、しっかりと行いましょう。

・バットリの読み合いも、ハンドの読み合いも大事!
これが今回の環境でとくに好きな所です。
一発除去が思い分、コンバットトリック系はかなり豊富かつ軽く、そして有力なものが揃っています。
そして英雄的の存在が、それらバットリに普段以上の価値とリターンを与えています。
さらにはそれを受けて立つ重い怪物的も、ブラフ込みでマナを残す事に正当性を与えています。
この環境でフルタップするのはかなり怖いし、ブラフなのかそうでないのか、損しながらのチャンプアタック/ブロックにもハンド次第では正当な理由があったりでかなり読み切るのが難しい。

けど、これですよね。
これこそリミテッドの醍醐味ですよ。リミテジャンキーなら同意してもらえるんじゃないかと思いますが、今回のゲームは、かなり脳汁展開が多いですよ!

・授与がやり得/エンチャント除去が強い
フィズっても生物として場に出るという裁定のおかげで、授与がどう考えても強いカードになっています。
このせいで授与のやり得感が半端じゃなくなっています。
ここだけはちょっとあれかなーと思いますが、逆に言うとコンバット中に授与エンチャントを剥がしてシャクれると逆脳汁もありえますのでまぁそれもありかなと。
それに、生物除去カードに対してエンチャ除去カードは軽く強めなデザインになっています。
授与に対してはついてる生物除去でなく、授与エンチャントそのものを破壊する方向性で考えるといいと思います。

・レアリティ差は厳然と存在する
これも最近のリミテッドの流れ、というか新世界秩序ってやつですね。
基本的に、コモンよりもアンコモン、アンコモンよりもレアのほうが強くデザインされています。
神の武器をはじめとしたもう滅茶苦茶なボムレアも結構な数が存在します。
レアゲーされても泣かない。
でも、高速テンポデッキが強いので、ただレアだけあっても勝てるわけじゃないというのはいい感じの調整かもしれません。


各カラーの解説やアーキタイプの紹介とか、まだまだ幾らでも書けるし話したいんですが、今回はまずはここまでにします。
とりあえずこれまでのドラフト成績は、記録に残ってるのはこんなもんです。

☓☓◯ 適当グチャドラ 
☓◯☓ 赤速攻
◯◯☓ 赤黒ミノタウルス
◯◯◯ 黒緑アドバンテージ
◯◯◯ 黒緑ビート
☓◯◯ 赤黒ミノタウルス
◯◯◯ 赤白速攻
◯◯☓ 黒緑レアデッキ
◯◯☓ 赤緑怪物化
◯◯☓ 青緑ファッティ

どう見ても緑好きすぎだろ……
というわけで今度は緑系について書くかもしれません。
何かご意見、ご質問などありましたらコメントくださるとそれ書くかもしれませんのでお気軽にどうぞ~

コメント

hyt777
2013年10月7日18:34

大変参考になりました。

エンチャント除去が強いは激しく同意ですね。
だから帰化系もありクリーチャーサイズ優良の緑が丸い気がします。
(神器で乙ってなりにくい)
また、当初は弱いと思っていた白も解消の光という超優良除去が
あるので見過ごせない色になってきました。

M
2013年10月7日18:40

青もいいですね。無効がホントいい味だしてます。

listener
2013年10月7日18:46

むむ!Mさんにはげしく同文。

さにー
2013年10月7日18:52

参考になります。
個人的には今回は占術によるドロー安定化、キャントリップオーラ、色補助アーティファクト、マナクリーチャーとマナ基盤が安定していていわゆる「マジックできなかった」土地事故死が非常に少ない感触です。

通りすがりのゴブナイト
2013年10月7日18:59

むしろ赤より除去できますからねぇ青とか緑って。

nophoto
名も無き者
2013年10月7日20:01

新世界秩序はコモンの「複雑さ」を下げるものであって、「カードパワー」とは関係ないです。
リミテッドのバランス調整のため、強いカードが格上げされる傾向にあるのは事実ですが。

浅見
2013年10月7日20:16

概ね同意です
初心者にやらせたいドラフト環境という印象を受けました

dds666
2013年10月8日17:24

>>hyt777さん
緑は一番丸いカラーじゃないかなと思います。
すごく強いというわけではないが、卓内許容人数が多い。
白は上手く組めれば別次元の強さ、失敗すると察しという印象です。

>>Mさん、リスナーさん
無効は2枚まで入れ得って感じですね。
1マナという軽さが強い。

>>いざよいさん
今回はマナフラッドには寛容ですがマナスクリューには厳しい環境ですから、そういったドローサポートがあるのがいいですね。

>>ゴブナイトさん
最近の青は色の役割どうなってんのってぐらいの除去色ですからね。
赤除去はまぁ、うん……。

>>名も無き者さん
今後黒のテラー系除去はアンコモン以上しか出さないそうです。
それはどうかなーと思うんですよね……。

>>浅見さん
初心者には結構敷居高そうですがw
ドラフトの基本ができてないと勝てないので、そういう意味では教材としては良いかもしれませんね。

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