リンク仲間のガOーさんがDNで書いていた記事に触発されて、自分もやってみました。
ガOーさんと同じく、初代ゴジラは別格評価ということで。実際、一番古いのにいま見ても一番すごい作品ってのはヤバイ。

それでは興味ある方のみお読みください。


・チャンピオン ゴジラ(1954)
多くを語る必要なし。
このゴジラはいま見ても最も恐ろしく、胸に迫る怪獣映画だ。
白黒映画だけど、逆にそれが得も言われぬ恐ろしさを演出している。
登場人物も魅力的で、文句なしの大傑作。


・1位 ゴジラVSビオランテ(1989)
とにかくシナリオが秀逸。クローン技術の是非や魂の在処など、行き過ぎた科学への警鐘というゴジラ映画の魂を色濃く引き継ぎ、時代を反映した社会映画としての側面も持つ。
平成シリーズの基礎となった様々な設定が登場するが、どれも考えられている。。
全く新しい、しかししっかりと過去の長所を受け継いだゴジラ映画である。
ビオランテのデザインは圧倒的に素晴らしい。進化・変態する怪獣というのもいい。
あまりの火薬量にきぐるみの後頭部が吹っ飛ぶ最終決戦は圧巻。
ストーリーがしっかりしていて、特撮的にも見せ場が多い、文句なしの傑作である。

・2位 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)
ガメラシリーズの金子監督がメガホンをとった作品。
平成第二期シリーズは作品ごとに全く違う設定・世界観なのが特徴なのだが、この作品ではその特異性が顕著。
自分の大好きな「人類の負の遺産」としてのゴジラ像が、金子監督らしくケレン味たっぷりに強調されている。
今作のゴジラはその凶悪さ、残虐さ、邪悪さでは他に類を見ない。「怪獣」というよりは「怨念」とでも呼ぶべき存在。
怪獣たちを倭国の守護神として再設定してあったり、かなり独自色が強いが、根幹にあるゴジラ観が自分の理想に近く、大好きな作品。


・3位 ゴジラVSデストロイア(1995)
平成一期の最終作品だが、オリジナルへのリスペクトが随所に感じられとても完成度の高いシナリオである。
物語のラストでゴジラは倒されるわけだが、硝煙の中から産声をあげる新ゴジラの姿に「結局、人の罪は償いきれない」という絶望感を感じてしまう。
デストロイアのデザイン、設定はとても良いのだが、正直きぐるみはもう少し頑張って欲しかったし、もっと強くして欲しかった。

・4位 三大怪獣 地球最大の決戦(1964)
ゴジラが人類の敵から、善玉へと転換しかける時期の作品。
エンターティメント作品として素晴らしい。
何よりキングギドラの造形・デザインは芸術的だ。
敵宇宙人の設定もいい感じ。

・5位 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)
ガイガン初登場にしてキングギドラとタッグでゴジラと戦う、悪役好きとしてはたまらない作品。
怪獣プロレス映画として割り切ればとてもエキサイティングな作品だ。
ガイガンのサイボーグ怪獣という設定が凄まじくクール。腹部のチェーンソーでの破壊シーンなど、いま見てもカッコイイ。
自分はファイナルウォーズは駄作だと思っているが、韮沢デザインのガイガンだけはカッコイイと思っている。弱いけど。

・6位 ゴジラ2000 ミレニアム(1999)
賛否両論な今作だが自分はけっこう好きである。
今作ではゴジラがめちゃくちゃ強く描写されており、問答無用に暴れまわって人類を粉砕する。宇宙から来た新怪獣もゴジラにちょっかいを出すけどまるで勝負になっておらずボコボコにされる。
5年ぶりにスクリーンに帰ってきたこの新ゴジラはとにかく怒り狂っていて、暴れて暴れて暴れまわる。
それに対して人間が出来るのは、作中でも印象的なシーンだが「ゴジラァァァァー!」と叫ぶことぐらい。その後一瞬で消し炭だ。
実に爽快だった。

・7位 ゴジラ(1984)
平成シリーズ第一弾。
話の筋は素晴らしい。米ソ冷戦を話の軸に置いているのもゴジラ的で、一度は倒したはずのゴジラがICBMの爆発で復活してしまうギミックは実に見事だ。
個人的に今作のゴジラの造形があまり好きではないのでこの位置だが、シナリオだけで考えるならもっと上位に位置する。

・8位 モスラ対ゴジラ(1964)
今作のタイトルは「ゴジラ対モスラ」ではない。モスラが主役で、ゴジラは完全に悪役という立場だ。
今作のゴジラのきぐるみ、通称モスゴジは大好きなデザイン。小顔で精悍、いかにも悪役然としたその造形どおり、今作のゴジラは悪逆非道で凶暴。
その悪役っぷりは見ていてスッキリするほどだ。
ちなみに今作のせいで、自分の中でモスラ幼虫>>>>>モスラ成虫、というイメージが付いてしまった。
この印象は平成モスラシリーズで鎧モスラがギドラを圧倒するまで続いた。

・9位 ゴジラ☓メカゴジラ(2002)
正直な話エヴァンゲリオンのパクリな部分が多いがそれはそれ。
現代風にリメイクされたメカゴジラ「三式機龍」のデザインは素晴らしくカッコイイ。ジャパニメーションな感じだがそれがいい。
ぶっちゃけめちゃくちゃ好きである。
機龍のストーリーは続編もあるが、それなりに人気が出たということだろうか。
もっといくらでも膨らませられそうな設定であり、パシフィック・リム的な作品としても見れる。

・10位 ゴジラ対メカゴジラ(1974)
昭和一期の後半は子供向けの作品が多いが、この作品はシリアス向けで描写もハードだ。
メカゴジラは偽ゴジラなわけだが、悪逆非道の限りを尽くすこの姿こそ、当初のゴジラ像そのものだというのは皮肉な話である。
リベットバリバリな装甲に全身武器の塊、というメカゴジラのデザインは衝撃的かつクール。
その圧倒的な強さの描写、そしてゴジラ逆転の布石も見どころで、怪獣映画として見どころたっぷりだ。

・番外 ゴジラ対ヘドラ
カルトムービー的な位置づけで語られることもあるがまさしくその評価は正しい。
ゴジラが核兵器の象徴なら、ヘドラは公害の象徴である。
ヘドラが通っただけでその毒でバタバタと人が死んでいくシーンや、人の顔が魚に見えてしまうシーンなどはすさまじいインパクトがる。
この設定、今リメイクしたらすごく面白いものが作れそうな気がする。


うーん、確かに好きなこと語るのは気持ちいいですね!!
またビオランテ見たくなってきた……

コメント

けげろー
2014年8月1日0:21

ビオランテいいですね!劇場で見たときはちんぷんかんぷんでしたが、今見るとストーリー、デザイン、音楽と非常に良い作品ですね!
後ポスターが凄く綺麗で当時衝撃的でした。

dds666
2014年8月1日0:29

「超ゴジラ」ってやつですね。
あのポスターのインパクトは凄まじい物がありましたね。しかも広告詐欺じゃない!

めぐすけ@ゆるふわ
2014年8月1日0:33

モスラ三部作が何だかんだで好き

しもべの一人、H
2014年8月1日1:22

ビオランテが一番ですかね。
旧メカゴジラとかも好きですが。

私はスペースゴジラまでは見てましたね。懐かしいなぁ。

風見
2014年8月1日11:30

平成のメカ系の怪獣はカッコいいですね。
エターナルフォースブリザード装備の機龍はいけてると思うんやけど映画人気はお察しでしたね。

ファイナルウォーズはストーリーはアレすぎたけどガイガン改のデザインは評価できる
のは同意。あのトドメ自滅的な最後も許せるデザインですよね。

ぷろぱー
2014年8月1日13:12

物心つくかつかないかの時に初めて観たのがビオランテでした。
正直ストーリーとか当時さっぱり解ってなかったんですが、
パンフ買ってもらって帰ってから祖母にビオランテの絵を何度も書いてもらっていた辺りアレでもう怪獣大好きになったんだろうなぁと。

ガ0-
2014年8月1日21:51

ゴジラファン同士で、好きな作品を語り合うって楽しいですね~。

自分とは違う観方もあって新鮮だし、共感するところも多いですし!
これからもよろしくです~!

dds666
2014年8月2日3:41

>>めぐすけさん
モスラ三部作は新しい怪獣映画の形を模索していたようにも思われますね
アレのキングギドラが大魔王って感じで好きです

>>Hさん
ビオランテは一般的な評価も高いですね。

>>風見さん
スパロボっぽいアクションとギミックでしたね
ガイガンは猟奇的な部分ありますから、韮沢デザインはしっくり来てました。

>>ぷろぱーさん
怪獣の絵を書いてくれるお祖母さん、なんともいいエピソードですね
自分はもう幼稚園の頃から、正義の味方より怪獣のほうが好きな子供だったのでドハマりしてました。

>>ガOーさん
いや~、酒でも飲みながらゆっくり話し合いたいですw
新しい観方は新鮮ですね、他の方の感想を読むのも発見があって面白いです。

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